2010年9月25日土曜日

高校生活入門講座



今日は中学生向けの高校生活入門講座を開催しました。
繊維デザイン科には121名の中学3年生の皆さんが来校し、デッサン、CGなどの授業を体験し、デザイン科実習棟の施設などを見学してもらいました。
短い時間なので十分な体験ができるわけではなかったと思いますが、在校生たちの作品を観たりしてデザイン科の授業内容なども少しはつかんでもらえたかなと思います。
参加していただいた中学生のみなさん、保護者の皆様、引率の先生方、どうもありがとうございました。
デザイン科についてより詳しく知りたい人はいつでも見学を受け付けますので繊維デザイン科へ直接ご連絡ください。連絡先はホームページに掲載されています。

2010年9月17日金曜日

デザイン技術課題




繊維デザイン科には「デザイン技術」という科目があり、デザインの基本的な部分から細部まで学習します。実際には与えられた課題に基づきデザイン思考による作品制作を行う実技中心の科目です。
現在3年生の課題では「CI戦略の提案」という課題に取り組んでいます。
CIとはコーポレートアイデンティティーの頭文字を取ったもので企業のイメージ戦略の中で重要な位置づけとなるもので中でもVI(ヴィジュアルアイデンティティー)の展開としてロゴマークをはじめ様々なSPツール(販売促進ツール)がデザインされています。
今回は仮想企業体を想定したCI戦略の提案という課題でロゴマークのデザイン、キャッチコピー、SPツール展開、CM制作などに取り組んでいます。
生徒は自由にデザインプロジェクトチームをつくり、チーム毎にCI戦略を展開していきます。
今は各チーム毎に戦略会議を行い、アイデアの展開作業を進めています。
どんな提案が出てくるか!デザインを学ぶ高校生の柔軟な発想展開力にこうご期待!

2010年9月16日木曜日

三重県高校偏差値情報の怪

インターネット上で閲覧できる三重県高校偏差値の情報で、繊維デザイン科の偏差値が39となっており、本校の全科のなかで最低の数値になっていますが、これは現実とはかけ離れた数値であり、実際に入学しているのは偏差値40以上の生徒が多く最高では偏差値60を超える生徒もいます。現3年生の基礎学力テストのクラス別順位を見ても常に学年で2番目をキープしていますので他科の情報と比較してもこれらの情報が全くあてにならないことがわかります。
デザイン科の入試は前期選抜で定員の100%を募集し、実技試験と面接(作品持込)と内申で合否が決定します。学科試験を課していないのでこのような数値が出ているのかもしれませんが、あまりあてにしないほうが賢明です・・・。

2010年9月13日月曜日

まもなく就職試験

16日から高校新卒者の就職試験が開始されます。本年度繊維デザイン科3年生は40名中10名が就職希望です。
昨年度に引き続き厳しい就職戦線ですが、みんな採用されることを祈りつつ面接練習に励みたいと思います。

2010年9月6日月曜日

工業高校での挑戦はつづく・・・

繊維デザイン科も今年で設立20周年を迎えました。当時のスタッフが時代の変化を見据え、前身の繊維工学科を改編し平成3年に繊維デザイン科を設立したのです。設立当初は設備もスタッフも不足気味でなかなか本来のデザイン教育が進まない状況でしたが、この20年の間に教育環境も設備も徐々に充実してきました。
筆者が18年前に繊維デザイン科に来た時は美術・デザインを専門とする教師は一人だけでしたが、現在では4名の美術系教師が常駐し、繊維系の専門教師と合わせて6名のスタッフで大変幅広く充実した授業内容を展開することが出来ています。
当初は工業高校という枠組みの中でデザイン・美術・工芸の専門教育がどこまでできるのかという疑問もあり、県内の工業高校の中では初めてで唯一の学科ということで認知度も低く他科の理解や協力も得難い状況もありました。
そもそも当時の一般的な工業学科とは、機械の扱い方や工事や整備の方法を学ぶという技術的な学習がメインであり、「指示どうりに正確にものを作る」能力が求められ「自ら作品を創りだす」という点はあまり重視されていませんでした。
しかしデザイン科での学習は「自ら考え、創造する」ことこそがメインで、それを展示などの方法で「発表する」「プレゼンテーションする」ところまでが重要なプロセスであり、そのために欠かせないのが「美術・工芸」の専門教育なのです。
デザイン科は「デザイン、それはものづくりの原点であり、よりよい生活のための提案である」という理念の元「すべてのものづくりはデザインから始まる」という意味において、発想力、創造力、提案力、を重視した教育を行ってきた結果、中南勢地区で唯一本格的に美術・デザイン教育をうけることができる学科として認知されるようになってきました。現在では日本各地で卒業生がデザインの現場で活躍しています。
 この結果、産業構造の中でデザインの立ち位置を知り、その専門性を生かした職業に就くために美術大学やデザイン系専門学校に進学する生徒が多数います。
工業高校などは職業高校と呼ばれ、一般的には高卒で就職するための学校と位置づけられていますが、デザイン科の生徒の約7割は進学します。それはデザインの仕事がそんなに簡単なことではないということを授業を通じて理解するからです。この点も他科とは大きな違いです。デザイン科では指定校推薦なども含め様々な形で進学対策をしています。
もちろん様々な事情で就職を希望する生徒もいます。それはこの工業高校の枠組みのなかで様々な職種に就くことができますし、デザイン科で学んだことは今の時代どんな職種においても生かされることでしょう。
高等学校には普通科、工業科、商業科、など様々な学科が設置されています。将来進学するにしても就職するにしても、要は「高等学校でどんな授業を受け、何を学びたいか」ということにつきると思います。
繊維デザイン科に入学してくる生徒は皆「美術が好き」「絵の勉強がしたい」「デザインの勉強がしたい」「ものをつくることが好き」「美術大学に進学したい」などの強い動機を持っています。その生徒たちのやる気が繊維デザイン科をよりよいものへと進化させる原動力となって現在に至ります。
繊維デザイン科の学習成果を発表する機会として卒業制作展があります。今年で19回目を迎えるこの展覧会を観れば繊維デザイン科で学んだ生徒の学習成果がしっかり伝わると思います。
設立20周年を期にまた一つ新しい繊維デザイン科を目指し今後も挑戦をつづけて行きたいと思います。

2010年9月2日木曜日

松阪新町通りシャッター壁画




この度松阪新町商店街より空き店舗のシャッターに壁画を描いて欲しいという依頼を頂き、繊維デザイン科の有志生徒がデザイン&施工にあたりました。通りを少しでも明るく活性化するという趣旨を受け、暑い暑い夏休み中に頑張って制作しました。
松阪駅南口からまっすぐ300mほど行った左側の店舗です。ぜひご覧下さい。